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第89回全国高校野球選手権大会
決勝 佐賀北vs広陵
平成19年8月22日 甲子園球場

広陵 020 000 200 =4
佐賀 000 000 05X =5

[広] 野村祐輔−小林誠司
[佐] 馬場将史、久保貴大−市丸大介
[本] 副島浩史(佐)
[三]
[二] 福田耕二2、岡田淳希、小林、野村、土生翔平(広)

8回裏、副島浩史の逆転満塁ホームラン

2007/08/05付 西日本スポーツ

予選で散った親友横浜・高浜の分まで暴れる
 佐賀北が“横浜野球”を身に付けて甲子園で大暴れする。佐賀大会で打率.500と打ちまくった3番副島浩史(3年)は「あいつと『打ってくるね』と約束したんで、甲子園でバックスクリーンを狙いたい」と自信をみなぎらせた。

 副島が約束を交わした相手。それは両親でも彼女でもない。佐賀・城南中時代の同級生、高浜卓也だ。強豪・横浜で1年夏から3番を打ち、昨春の選抜大会で優勝。主将も務め、大阪桐蔭の中田翔とともに「西の中田、東の高浜」と並び称されるプロ注目の遊撃手だ。中学時代は副島が4番、高浜が3番で3年時の県大会を総ナメ。全日本少年軟式野球大会で3位に輝いた。

 佐賀大会で優勝した24日の夜、「甲子園で会おう」と電話で誓い合ったが、高浜の夏は神奈川大会準決勝で終わった。その後、佐賀に帰郷した高浜が副島の自宅を訪問。「浜風は思っている以上に強い」「スタンドが低いから送球しづらい。気をつけろ」など、2度の甲子園経験をもとにアドバイスをもらった。「教えられたことは細かいところまで全部、メンバー全員に伝えました」と副島はニヤリと笑う。

 約束の“予行練習”にと、スタンドインを狙ったこの日のシート打撃は不発。「力みすぎただけです。県大会の調子は維持しています」。親友の分まで暴れ回って、佐賀北の名を全国にとどろかす。

◆関連情報:神奈川大会準決勝「横浜vs東海大相模」